googleが成長した流れと天下を取った秘訣「優秀な人材・天才技術者の集め方」

2022-10-13    614   1533 この記事はYoutubeにて同じ内容のものが公開されております

googleの成長




2000年代中旬までヤフーが全盛


今から15年ほど前にデスクトップ型パソコンを購入して、2004年頃に初めてインターネットに繋ぎました。

当時はgoogleマップもYoutubeも存在していません。。パソコン用のメールアドレスといえばyahooメール。ビジネスの世界でも「yahooディレクトリ登録」というものがあり、yahooがわざわざ手作業で、ちゃんと人の目でサイトを審査して、「ええサイト」であると認証されたサイトは検索順位が上位になりました。大体15万円ほどの予算でハイリターンが見込めたので、中小企業は「ディレクトリ登録、ディレクトリ登録」と言ってました。当時、日本ではyahoo!japanが非常に目立っていました。

googleは検索エンジンだけのイメージで、一体どこから収益を得ているの?とボランティア団体かと思うほどの存在でした。ネットに詳しい人の間では、その時から検索エンジンだけは「google」を使うのが当たり前になっていました。ネットサーフィンをしてる人々にとっては、googleの方がよい検索結果が得られること体感していたのでしょう。実際、その少数派の感覚は正しかったです。

googleインパクトの第一弾は2005年にリリースされたgoogle地図


地図がマウスのドラッグで動く!?これまた壮大なFlashだなぁと思ったら、え!?Flashではなくてjavascriptで動かしてるのこれ!?と技術者の間では話題になりました。Flashはちょっとしたアニメーションを作るのに便利なソフトでクリエイターの間では大人気のAdobeソフトでした。対してjavascriptはWEBサイトの鬱陶しいポップアップや、画面を点滅させたりと、ユーザーへの迷惑行為の為に使われることが多く、早くなくなればいいのにと思われていた技術。枯れた技術と揶揄されるほど。

そんな邪悪なjavascriptにとんでもない革命を起こしたのがgoogleでした。
今もなおjavascriptはWEBサイトにとって重要な言語です。

2006年 googleがYoutubeを買収


当時のYoutubeはネットヲタクにしか知られておらず、画面サイズが小さく、Flash形式で画質が粗悪でした。通信状況も3Gのガラケー時代。動画共有がこの先当たり前になるという先見の明。Youtubeがメジャーになるまでには5年ほどかかりました。

2007年 広告会社のダブルクリックを買収


google検索エンジンの広告枠(PPC広告)が徐々に、YahooJapanのディレクトリ登録に勝る成果を出すようになっていきました。当時はワンクリック1円とか10円の予算で集客ができて、徐々にgoogleがビジネス面で頭角を現していきました。

2010年頃にはgoogle検索が当たり前になり、yahoo検索が衰退。

yahoo検索エンジンがgoogle検索のシステムを使うようになり、それと共にyahooの存在感が薄れていきました。おじさん経営者はYahoo、若い技術者はgoogleといった感じで、Yahooはおじさん人気だけが取柄という格好になりました。

しかし年々、Yahoo好きの経営者もyahooディレクトリ登録を目指すよりも、google検索のPPC広告の方が成果が出ることに気づき始めました。2015年頃にはスマホ利用者が拡大し、相まってYoutubeも人気サイトになり、消費者やビジネスの世界でもネットはgoogleの天下。

そういった流れで、特に2010年以降の発展が著しかったです。

googleはM&Aにより優秀な技術と人材を手に入れて成長した企業なのか


2001年から2021の間にgoogleが買収した企業は240社にも上ります。

日本にはそういった企業はありません。
日本企業は「M&Aが下手」というイメージ。

買収後に親会社の連中が偉そうのさばって、優秀な人材が逃がしちゃうのでしょうか。革新的な技術を持つ会社を買収するということは、その会社には天才がいるわけです。なのに、買収後に本社の人間が乗り込んで、天才より上に技術素人の人間を立たせる。やる気がなくなるのは当たり前です。器が小さいからそのようなことになる。

もちろん能力の高いからという理由だけで上に立たせてはいけません。人間的な要素が重要です。しかし、技術をウリとする企業は別なのです。エンジニアは変人であればあるほど有能だったりするので、有能であるほど非人道的だったりします。ビルゲイツみたいに。有能な変態エンジニアは女性に全然モテませんから、とりあえず報酬さえたくさん与えておけば、忠誠心を高められるのです。これは全エンジニアに当てはまることではありませんが、一般論としてです。エンジニアはヒューマンスキルが低いというのはビジネスシーンでは通例。

投資家ではなく技術者に多く報酬を与えることで企業が爆発的に伸びた


アメリカのビジネスは合理主義なので、能力が高くて、利益率の高い者に一番多く報酬を与えるというスタンス。

日本株はなぜ米国株のように右肩上がりになず、平坦な長期線なのかというと、株主優待への分配に多く割くから。一方、米国株は社員に分配を多く割くから右肩上がりになるんだ。そういうことを話してる方もいました。

株主に利益を配りまくるのではなく、優秀な社員に配分を多く与えることで、企業が爆発的に成長するということでしょうか。日本ではありえなかった方針。能力ではなく、何年間ミスなく従順にやりすごしたかで少しだけ出世する。役員以降はコネと世襲が中心みたいな。そんな会社によく人生を捧げられますね。副業もせずに。

技術をオープンに開放して天才をどこよりも早く見つけて採用する手法


googleが成長したポイントは「オープンソース」かなと個人的に思っております。アップル社とは真逆。アップルは自社の技術をとことん秘密裏にしますが、googleは技術をオープンにします。とういかgoogle以外は技術の漏洩を避けたいので企業秘密にしますね。それが当たり前です。しかし、googleは革新的な技術を公開しちゃうんです。

googleのアンドロイドスマホは富士通やソニー、中国のファーウェイ、韓国のサムスンなどなど、全部googleが開発したアンドロイドOSを使ってスマホを販売しています。どうぞ!ウチのシステムを買い取って独自でプラスアルファの開発をして商売してください。という型破りなビジネスモデル。

世界中の技術者にgoogleのシステムを触れるようにして、拡張させて、天才がいたらすぐにgoogleで採用する。優秀な人材が企業を成長させるという当たり前の戦略をどの企業よりも、効率よく進めている。それがオープンソースの真の狙いなのかなと思っています。

DS vs Googleによる世界政府の権力争いの構造になるかも


ただしgoogleは毒の要素も多分に含みます。

gmailや検索エンジン・youtubeを無料でユーザーに使わせて、人を集めて広告費を得るというビジネスモデルは、無料が当たり前のユーザーを増やしすぎました。

本来なら課金させることができるサービスなのに無料化してしまうものですから、競合他社も無料にせざるを得ない。するとどんどん安売り商売になっていくわけです。この先、テレビの内容も変化していきます。テレビで地上波を見るのではなく、テレビでYoutubeなどのネット動画配信を見る方向性に向かうでしょう。その需要が高くなると、日本のテレビメディアは崩壊。すべてgoogleの支配下となります。

Amazonが世界の流通支配なら、googleは世界のメディア支配。

近い未来、日本のテレビ局は全部googleに買収されるかもしれません。ネットコンテンツのクオリティーがテレビ局と同等になれば、不動の存在になるでしょう。メディアは大きな主柱ですから、あらゆる業種がgoogleの顔色をうかがうようになる。独壇場

どんどん力をつければ、DS vs Googleによる世界政府の権力争いの構造になるかもしれません。
いやいや、googleもDSの一味だからって?それはないでしょ?

今はまだDSの力が強いから、言論統制の命令に逆らえないのではないか。
この先、金融の帝王 vs ITの帝王 の構図になると予想しています。

google様がDSの力を衰退させて、世界を面白くしてくれることにちょっとばかり期待しています。

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