井上尚弥選手4王座統一!無敗を築く格闘家の共通する特徴~終始スキがないのは集中力がポイント
2022-12-15 608 1525 この記事はYoutubeにて同じ内容のものが公開されております▽一流のスターになる無敗を築ける格闘家の特徴
▽連勝が続かないけど強い選手の特徴
▽亀田興毅選手はジャブのスペシャリスト
▽井上尚弥選手は全高水準のトータルバランス
▽メイウェザー選手も集中力が高くて反応速度がヤバい
▽集中力が切れたら負け
▽スタミナと筋肉量の関係
▽井上尚弥選手はなぜ強いパンチを打ち続けてもスタミナが持つのか?
▽連勝が続かないけど強い選手の特徴
▽亀田興毅選手はジャブのスペシャリスト
▽井上尚弥選手は全高水準のトータルバランス
▽メイウェザー選手も集中力が高くて反応速度がヤバい
▽集中力が切れたら負け
▽スタミナと筋肉量の関係
▽井上尚弥選手はなぜ強いパンチを打ち続けてもスタミナが持つのか?
井上尚弥(23戦23勝 (20KO) 無敗)
vs
ポールバトラー(戦績は36試合中34勝2敗)
終始圧倒して11Rで井上選手がKO勝利しました。
試合を見て、改めて集中力の重要さを感じたので強さの本質的なところを考えてみました。
一流のスターになる無敗を築ける格闘家の特徴
<集中力が人並以上>
終盤まで隙を見せない、複雑なロジックをこなせる、相手のパンチをギリギリまで見れる
<知性も備わっていて文武両道>
どんな状況もあらかじめ想定しているからこその冷静で集中力が保ちやすい、相手の弱点を探る分析力がある
<バランスのよい身体能力>
スタミナ・フィジカル・精神力のバランスがよいので無駄がない
連勝が続かないけど強い選手の特徴
途中から集中が切れて、隙が生まれるので負ける時がある。
一つの能力に特化していて勝てるものの、ある日弱点が露呈して負けに転じることが多い。
亀田興毅選手はジャブのスペシャリスト
亀田興毅は文武両道ではなく一つのスキルに特化していました。ジャブのスペシャリスト。デビューしたての頃、テレビの報道でも高速のジャブが魅力であると紹介されていました。ガードをガチガチに固めて近づき、相手の攻撃をガードした後に超高速のジャブを放つ。ステップワークを使いません。じっとガードをしながら近づいて攻撃を誘うというファイトスタイルです。
内藤大助選手との試合は話題になりましたが、その試合は亀田選手のジャブが面白いように当たっていて、きっと内藤選手が体験したことのないジャブの速さだったのだと思います。しかし、ロジックがシンプルだったので、井上選手のように大成はできなかったのかなと。
井上尚弥選手は全高水準のトータルバランス
井上選手はとにかくバランスの良さを感じます。ジャブのスピードだけでいうとスペシャリストの亀田興毅選手の方が早いかもしれないが、トータルバランスであらゆる能力が高水準であるからこそ井上選手の戦果が勝るのだと思います。
井上尚弥選手のように知性を感じるのは、天心選手・朝倉みくる選手。UFCのチャンピオン達は知性的な選手が多いです。いかにもパワーだけの選手がチャンピオンになることもありますが長期政権は築けません。
色々格闘技を見てきて、「集中力」の高さがあらゆる能力に直結するのかなと信じてやみません。
身体を鍛えることよりも、先に頭を鍛えるように導く。そして何かに強い興味を持てば、集中するようになる。集中力があれば探求心・分析力が育ち、自ずと肉体も鍛えなければということに気付き、文武両道を志すのかなと。
メイウェザー選手も集中力が高くて反応速度がヤバい
メイウェザー選手と戦った天心選手・朝倉選手は、反応の速さがヤバいと話していました。こちらが動くと、相手はとんでもない速さで反応をする。かといってフェイントにすぐひっかかるわけでもない。すると、スキが全くないので何もできる気がしなくなり、手がでなくなってしまいます。
今回の井上・バトラー戦は、バトラー選手の手がほとんど出なかったのは、井上選手が全然集中力を切らさず、ずっとヤバい反応力を見せていたからだと想像します。序盤・中盤・終盤。隙が無かったのでしょう
集中力が切れたら負け
そして、実力が拮抗してるもの同士の戦いだと、先に集中を切らした方が負けるケースが多い。スタミナがなくなってくると、集中力がなくなり、腕を上げてガードをしっかりすることさえしんどくなるそうです。
例えば、青木真也選手vsヌル山選手の一戦は、2ラウンド目からの青木選手の失速がすごかったです。もう1ラウンドで極められなくて、諦めてしまったのかな?と思うほど表情に疲れが出ていました。
スタミナと筋肉量の関係
次のポイントは、スタミナと筋肉量の関係。筋肉量が多ければ多いほどスタミナの浪費が大きくなるので、フィジカル任せの選手は、早い段階で決着を付けないといけないという弱点ができてしまいがちなのです。そして力を込めたパンチを打てば打つほど浪費します。
例えばワンツーパンチは、ジャブは2割の力で打って、ストレートは8割の力で打つ。10の力は最後まで使わない。疲れるからと、断言する選手もいました。ワンツーを2割の力で、そのあとのローキックに6割の力で打つ。そういった力の加減が当たり前のようです。全力でなくても当てた場所とタイミングで倒れるからでしょう。素人同士のケンカは常にフルパワーだから、冷静さがあれば避けやすい。全力のパンチは振りかぶるので分かりやすいのです。
井上尚弥選手はなぜ強いパンチを打ち続けてもスタミナが持つのか?
井上選手は強いパンチを多く打っているのにスタミナが維持できています。それがちょっと不思議なんです。精神力の強さなのか、力を入れていなくても重いパンチが打てる天性の何かがあるのか。パンチの重さの秘訣がちょっと分からない。腰の使い方が絶妙なのか、常に体重がフルでのせられるのか?