思考力の高い人は多角的に物事を見るメタ認知が優れている。多角的思考の事例としてウクライナ問題の考察

2022-03-18    613   1532 この記事はYoutubeにて同じ内容のものが公開されております

多角的に物事を見るメタ認知

思考力の高い人にはどんな特徴がありますか?という問いに、インテリな外国人がこのように答えていました。

思考力の高い人は、メタ認知の強い感覚を持っています。
彼らは、他の人がやらないような方法で思考にたずさわっており、内面的な課題を忙しく管理しているため、
超然として見えたり、エキセントリックに見えたりさえします。

メタ認知とは客観的に自分を分析する思考法のことですが、それだけにとどまりません。
例えば、自分が敵と言い争いになりました。有耶無耶のまま終わりました。で、帰ったら分析を始めます。
敵の心理を分析するのは当然、相手からすると自分がどう見えているのかも考えてみる。
自分に落ち度がないかの確認、相手の立場からすると自分の言い分は認められるものなのか?
そして、さらに冷静な第3者の立場にも立って、自分と敵はどのように映るのかも想像します。
そして、さらにさらに、ネットを活用して似たようなケースを探して、
人間心理の分析に関する記事をリサーチして、自分以外の考えも確認をする。

本質・真理をとことん追求する人というのはここまでやらないと気がすまないのです。
そこまで分析してしまう人というのは、当然情報を多く持つことになります。

メタ認知は言い換えると、多角的に物事を見る能力。
今回、多角的に物事を見る例としてウクライナ事情を考察します。

まずは第3者の立場である日本の目線から。
日本はアメリカ支配を受けているので、日本メディアはロシアに対してネガティブに偏りきっています。
ロシアと日本の間には北方領土問題もあり、日本人の多くは手強いプーチンを警戒していて、恐い人・戦争好きの人というイメージを持っています。
それに加えて、毛沢東・スターリンという器の小さい輩が大量虐殺を行った経緯があり、社会主義に対して絶対的な不信感を持っています。
中国・ロシアは悪い国。アメリカ・ヨーロッパは素晴らしい国。資本主義最高!それが日本の一般大衆の見てる世界ですよね。

要するに、ウクライナ事情をヨーロッパ・アメリカ側にとって都合のいい情報しか見ていないわけです。
ロシア側の立場から考えるという視点が欠落しているのです。

ですので、次はロシア側の立場から考見てみましょう。
ウクライナ・ベラルーシはヨーロッパとロシアの境界にある面積の大きい国です。
ウクライナは微妙な場所にある国なので、中立をうまく保ってくれれば平穏を維持できそうなのですが、
中立的な場所にある国が続々と、NATOというヨーロッパ軍事同盟に入ってしまったのです。

ロシアからすると、ソ連時代は大きかったのでウクライナもベラルーシもロシアの領土だったという認識です。
しかし、境界線にある国がNATOに加入。「一つ譲歩すれば、次はさらに求められる。だから引いてはいけない」というのが昔ながらの鉄則ですから、
ロシアにとってはNATO拡大は侵略に等しいわけです。これがロシア側からの目線です。

次に仮想的な状況を想像してみましょう。ただの想像ですので、荒っぽい脚本になりますがご了承下さい。

もし中国が台湾の次に沖縄を占領しようとしたらどうします?
「戦争反対」といって、恐れて何もせずに見てるだけでいいんですか?
あなたは日本人として、国にどんな対応を求めますか?

きっと、ひ弱な日本はアメリカ様に対応をお願いするんでしょうかね。
するとアメリカは「100人くらいの軍隊で十分でしょ。あと武器・兵器はチラシを見て、お気軽にお問い合わせくださいね。」という風に肩を透かします。
それにより、日本政府が「想定外でした…」と困惑してる間に、親中派が「僕中国と仲いいので、交渉でうまく解決してきますよー」ということで派遣されます。

親中派が日本の一大勢力に成り上がるチャンス!ということで中国に対して、
「沖縄を無条件で引き渡すので、あらっぽいことはご勘弁下さい。無条件で引き渡す変わりに我々に今後ともお力添えをお願いします」という風な交渉を持ちかける。
それにより、戦争を回避することができました。精神が弱まって、美食と過食に狂う大衆達はそれで十分満足するのでした。
相変わらず、少数派だけが日本何やっとるんだと声を上げるのですが、多数派から「戦争好きな輩」だと、変人扱いされるばかり。おしまい。

そんな想像をしてみると、プーチンのような力強くてブレない君主は立派だなと思ったりもします。
社会主義は統治者が有能人種であれば素晴らしい。
しかし、器の小さい臆病者に権力を握らせてしまうと、大量虐殺が起きかねないのでリスクが大きいですね。
資本主義は資本主義で、発展し終わったたらどうなるのか?このまま半永久的にデフレ続行で、競争が嫌いな人にとっては生き地獄になるかもしれません。

では次に歴史的な経緯を2点だけ。歴史も必要な目線の一つです。

1990年ドイツ統一の際に、米ソが約束事をしました。
アメリカ「NATOはドイツより東には拡大しません」
ロシア「それなら、ドイツの統一を認めます」
しかし、その後NATOの加入が相次ぎ、ロシアからすると約束を反故にされた恰好です。これが一つ。

プーチンは長らく民衆からの絶大な支持を得ています。
それは外国資本に握られていた会社を収賄や脱税で罰して外資を締め出し、国営化にして国民に利益を還元できるようにした経緯があるからです。

日本と韓国の状況を調べると、ほぼ全ての大企業が外国資本に乗っ取られている現状。
会社は株主のもの。株主比率で外資が圧倒しています。
嘘だと思うなら、「トヨタ 株主」「UFJ 株主」とか大企業の名前でたくさん検索してみてください。
ほぼ確定でカストディ・マスタートラスト・トラスティが筆頭株主です。

次に、アメリカ、あるいは国際金融資本の狙いを想定してみましょう。

プーチンは外資を締め出した。つまり反グローバリズム。
グローバリズムを世界に推し進めているのはアメリカと国際金融資本です。

ロシアの財源は石油・天然ガスの豊富な資源です。
国際金融資本は世界を完全に支配することで真の安心を得たいのでしょうか?ただただ支配欲を満たす為なのか?
反グローバリズムのロシアの中国の連携を切り崩せば、世界征服の王手となる
それにはロシアの豊富な資源を奪ってしまおう。そう考えているのかもしれない。
もしそうだったら、プーチンは国際金融資本と戦っているとも考えられます。

果たしてプーチンが起こした戦争なのか?NATO拡大を押し拡げた勢力が意図的に起こしたのか?

雑な想像のフィクションで恐縮ですが、多角的に物事を考える一例として、ウクライナ事情を取り上げてみました。

日本の大衆はどうしても「アメリカ人は日本人よりも偉い」という感覚が拭えません。
東大よりもハーバード大学を出てる人のほうが偉いという感覚。
アメリカ万歳の方向にバイアスがかかってることを自己分析で認識して、
日本のメディアもその方向性だということを理解した上で、反対側の理論・言い分も自分でしっかり調べる。

情報が飛び交っており、何が真実かは分かりませんが、
バランス思考・多角的思考を意識しないと、ただの好き嫌いで考えの方向性が固定されてしまいます。

中庸は徳の至れるものなり。

今回のロシアへの経済制裁。
爆弾が投下されても、周辺国は経済を止めることしかしない。
経済を止めたところで、短期的には支配層はノーダメージです。
割りを食うのは罪なき一般市民。

日本が今後、戦禍を被った際、アメリカ軍隊が直接助けに来てくれるなどという幻想は一切持つべきではない。
そう感じた人は多いのではないでしょうか?

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