塩の選び方は健康的に生きてく上で必須の知識。これを読んでもミネラルが排除された安い塩を使いますか?
2020-03-08 966 2232塩、砂糖、だし、酒、みりん、醤油、酢は和食の料理で頻繁に使います。毎日口にするもの。
だからこそ調味料の選び方で間違っていてはいけません!健康に関係してきます。
今回は、自炊をする人ならこだわりたい「塩」の選び方について。
この記事ではミネラルというワードが多くでてきます。
※マグネシウム、カルシウム、カリウム、リン、鉄、亜鉛などの栄養素をミネラルという
ミネラルの重要性をシンプルに伝えると、
がんは遺伝子異常ではなくミトコンドリア異常が原因というのが近年の研究結果。
ミトコンドリアの活性化にはミネラル・ビタミンの栄養素が重要。
要するにミネラル・ビタミン不足はがんを招くということです。
もちろんこれは憶測にすぎないことですが、がんリスクを軽減して損はありません。
▽塩の選び方は塩の製法が最重要!
▽天日干し製法の塩は味が複雑!?
▽実は再製加工塩は天然塩よりも優れている!?
▽オススメの天然塩
▽塩の原材料の産地について
▽岩塩にはミネラルが含まれていない!?
▽世間の減塩推進に関して
▽天日干し製法の塩は味が複雑!?
▽実は再製加工塩は天然塩よりも優れている!?
▽オススメの天然塩
▽塩の原材料の産地について
▽岩塩にはミネラルが含まれていない!?
▽世間の減塩推進に関して
塩の選び方は塩の製法が最重要!
塩は「製法表示」が義務付けられており、品質を見る際は製法表示で簡単に分かります。
品質の悪い塩(ミネラルが少なすぎる)は、
工程:イオン膜、立釜
工程:逆浸透膜
品質が並の塩は、
工程:溶解、平釜
品質の良い塩(ミネラルが豊富)は、
工程:天日、平釜
と記載されています。
質の悪い塩…工業的に作られた大量生産がしやすい(精製塩)
質の良い塩…端的に表現するなら、昔ながらの伝統的な製法(天然塩)
天日、平釜の塩は安い塩に比べて10倍以上の価格差があります。
しかし、塩はそんなに大量に使うものではなく、そんなに頻繁に買うものではありません。
良質でミネラルが豊富な塩を選ぶのが賢い選択でしょう。
<250gの塩の相場>
イオン膜 = 40円
溶解 = 100円
平釜・天日 = 600~1200円(高いけど少量ずつ使うものだからコレで決まり)
天日干し製法の塩は味が複雑!?
「現代人はミネラル不足」という言葉を昔、テレビCMかなにかで耳にしたことがあります。
なぜなら、塩や砂糖は精製されているものが安く出回っており、多くの人がミネラルの少ないものを口にしているからです。白米もそうです。白米は確かにふっくら美味しいです。が、玄米に比べてミネラルがほとんど含まれていません。工場での精製過程でミネラルが排除されているのです。
なぜ工場で余計な精製のをするのか?安い塩は使い勝手がいいというメリットがあるのです。
安い塩は傷みにくく、サラサラで溶けやすい。非常に使いやすいですが、ミネラルは排除されています。
一方、天日の塩は湿気っており、ちょっと使いにくい。味は苦味があったり、甘みがあったり複雑ですが、ミネラルは豊富です。
良し悪しがあるということです。あなたはどちらを選びますか?
実は再製加工塩は天然塩よりも優れている!?
製法が「溶解」と記載されているものは、再製加工塩と言われています。
主に原料が外国産の輸入塩の場合に使われる製法で、人工的にミネラルやにがり成分を調整したものです。
人工的に調整されたものだけど、ミネラルはそこそこ含まれています。
いわば、イオン膜製法の塩と天日製法の塩の中間。サラサラで使いやすくミネラルもそこそこ含んでいます。
上記の表示をパッと見て気づくのは、まず精製塩のミネラルが限りなくゼロに近いということ。
そして、天然塩の雪塩はマグネシウムが基準値を超えているということ。
マグネシウムは過剰分は尿中に排泄されるので支障はありませんが、腎機能が低下している方は危険とのことです。
いくら天然塩がミネラル豊富だからといって、全てが良い塩だというわけではなさそうです。
なぜなら、ミネラルはバランスが大事だからです。偏っていると身体に不調をきたします。
カルシウムは摂り過ぎると、マグネシウムの吸収を阻害するようで、カルシウムとマグネシウムは2:1の比率で摂取するのがよいとされています。
そういう意味では、伯方の塩はカルシウムとマグネシウムのバランスが非常に悪いということになりますね…。やはり天日塩に軍配があがります。
そして、ミネラルは摂りすぎもよくないものがあります。カルシウムには摂取上限があります。1日に2,500mg以上摂取すると健康被害が起こります。マグネシウムは摂取上限がありません。
※塩はカルシウムよりマグネシウムが豊富です。バランスを考え、カルシウムは他の食材で摂取して2:1の比率を意識すると良いです。
オススメの天然塩ベスト3
以下の3点を食べ比べて、美味しいと感じたものを使い続けるのがいいかと思います。
粟国の塩(ミネラルバランス良し!コスパ良し)
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雪塩(単純にミネラルが多い)
※マグネシウムが多いので、腎臓が健康でない方は買わないでください。
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ぬちまーす(新製法「常温瞬間空中結晶製塩法」で注目)
※製法は天日ではなく逆浸透膜です。
※マグネシウムが異常なほど多いので、腎臓が健康でない方は買わないでください。
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塩の原材料の産地について
個人的には日本人は日本で作られた塩が身体に合うのではないかと思いますが、ミネラル豊富で質の良い天日干しの塩であれば、どの国のものでもいいかなと。
※ただし、放射能による海洋汚染の影響がないところ
岩塩にはミネラルが含まれていない!?
塩は長時間かけて結晶化されるとミネラル分を排除する特性があるとのことです。まれにミネラルが含まれた岩塩もありますが、バランスよく含まれたものは、ほとんど存在しないそうです。
唯一、ピンクソルトという岩塩はミネラルが豊富な塩として有名なようですが、毎日の欠かせない塩の選択に岩塩はオススメできません。
世間の減塩推進に関して
日本の厚生省のサイトによれば、塩の一日摂取量は18歳以上の女性なら7g未満、男性なら8g未満とされています。
アメリカの新しい研究データでは、塩分の摂りすぎで17.5g以上だと疾患リスクが高まる。減塩で7.5g以下でも疾患リスクが高まるという結果が出てるようです。要するに減塩しすぎてもダメですよということ。
イオン膜製法の精製塩はミネラルが限りなくゼロに近いので血圧が上昇しやすくなります。
ミネラルバランスの良い塩なら、減塩を意識する必要ないのではないかと思われます。
食べ物も考え方もすべてバランスが大事
これは当たり前のことですがついつい偏りがち。常にバランスを心がけましょう。
そもそも塩っ気の高いものを食べたら、その分、水を多めに飲めば体内で薄められるので、健康な方は減塩を意識する必要はありません。
腎臓に疾患のある人は水を多く飲んではいけないので塩分の摂りすぎは要注意。
<塩に関する関連リンク>
塩 各社成分比較表【塩図鑑(東京書籍)等より抜粋】