自ら信者になりたがる若い世代の「推し」文化と大手配信者の新興宗教化について

2022-02-25    663   1693 この記事はYoutubeにて同じ内容のものが公開されております

推し


「ファンのあり方」についてお話します。マニアックなお題です。
情報配信ばかり見てると、見飽きてる部分もあるんです。似たような内容のものが多いですから。
もう見飽きて退屈してる方の救世主になれるよう、誰からも注目されない、マニアックなお題を取り扱っていく次第でございます。

本題に進みます。

「推し」という概念が30代以下の若手世代には存在します。推薦のスイという漢字で「推し」
AKBというアイドルグループが売れてきた2008年頃から、徐々に使われるようになりました。

今では、「推しは誰?」「推しになってもいいですか?」「推しマーク付けました」といった会話が若手の中でよくあるそうです。

推しマークというのはSNSのアカウント名にお花やメガネなどのマークを付けるもの。
お気に入りの配信者のイメージに沿ったマークを付けることで「私には推しがいるんです」となぜか周りにアピールする行為です。
ちょっとジェネレーションギャップで付いていけないんですけどれも。

今の若手は自ら信者になりたがるんです。ファンサークルに入りこんで寂しさを紛らわせたいのか?目的がハッキリと理解できないのですが、
「自我が弱くて、孤独に弱い人は誰かに依存あるいは信仰したがる」そんな傾向があると分析しています。

宗教に入信することで安心を得る人、アイドルなどの有名人を熱烈的に崇拝することで生きがいを感じる人。
身近にはそんな人はいないのですが、ネット上では比較的よく見かけます。

AKBの「会いに行けるアイドル」というキャッチコピーは時代を先行していたものでした。今の配信の世界ではそれが当たり前になっています。多様化によって、Youtuberや生配信界隈に信者をたくさん抱てる配信者が増えています。

分かりやすいイメージとしては売れていないバンドの追っかけ。通称バンギャですね。
知名度が低いバンドなら近づきやすい。ファンレターにお金を入れて懇願すれば、抱いてくれる。
そして、同じファンの間で「私抱かれましたー」と自慢をするのが最大の喜びだそうです。
ファンの中には派閥があり、いざこざもあり、精神が崩壊する人も多いとか。
こういった人達は自我が弱い極度な他人軸ですから、精神疾患に陥りやすいです。

Youtuberや生配信界隈でもこのバンギャシステムと同じことが起きています。
生配信界隈とは、ツイキャス・ティックトック・ふわっち・ニコ生というサイトのことを表します。

配信者に対して「オフ会しないんですか?」と熱狂的な信者は聞いてきます。会いに行けるアイドルの発想ですね。
オフ会は同じ趣味趣向の人が集まって、非常に楽しい場になりますから、積極的にオフ会を行う配信者は少なくありません。
その後に、妊娠させられたーとかいう小さな事故が起きたりします。これは若い世代の集まりの場合に限定したことです。
みんな40過ぎれば、ファンの方も落ち着いた年齢層ですので、オフ会はちゃんとした楽しい食事会になります。

あと、生配信の世界では「囲い」というワードがあります。
熱狂的信者が新規ユーザーをチェックするんです。
で、この人も仲間になりそうだな。信者になりそうだなと思ったら機嫌よく迎えてくれます。
ほんのちょっとでも教祖様である配信者にネガティブなコメントをしようものなら、叩きが始まって追い出されます。
なので、配信者がファンの囲いの行為に対して怒ることもあります。
おめえらのせいで新規ユーザー増えないじゃんつって。
教祖が信者を叱る。そのシーンは面白かったりします。

ということで、今の若い世代には「推し」という概念が根付いており、自ら信者になりたがるという文化がある。という紹介でした。

では次、大手配信者の場合。
大手配信者には、ものすごい数の熱狂的な信者がいて、新興宗教のようになっている現実を多く目にするようになりました。

例えば今人気がある「朝倉未来」という格闘家がいるんですけれども。
熱狂的な信者が勧誘の為に「泣ける未来の入場シーン」「未来さんの優しさ感じるシーンを集めました」みたいな動画をアップしてるんですね。
信者というのは教祖様の良いところしか見ないんです。入場シーンで泣けるのは、熱狂的な信者だけでしょ。
それなのに、「ね!泣けるでしょ?」って押し付けられても、普通の感覚では絶対泣けません。そういった信者のハマり方に気色悪さを感じてしまいます。

朝倉選手は知性があって僕も応援している選手なのですが、近年は信者たちが多すぎるので、新興宗教が崩壊するところも見てみたいなという邪心が湧いてきて、勝ってもいいし、負けても面白そうだなと、どっちつかずで純粋に応援できなくなってしまいました。

スケートの羽生結弦選手にも注目しておりまして、有名になる前から「4回転キレイに飛ぶなー」と思って応援してましたけど、信者が多くなってくると、応援する気がなくなってきます。熱狂的な信者のネット上での崇め方が異常すぎて、選手もろとも一切見たくなくなりました。

浅田真央選手の時もそうですが、信者の気持ちが重すぎて、それが選手に重たいプレッシャーになってるような気がします。
信仰心が強すぎて、握手会とかで泣いちゃう人もいるわけですよ。応援する時も神にお祈りするように手を組んで、不安そうに見つめてるんですよ。
それで試合に破れた時に「多くの人を悲しませてしまう結果になり、信じて応援してくれた人に申し訳ない気持ちです」的な発言をさせてしまうのはいかがものかと。これは日本の代表ともなると、どうしても避けられない壁なのかもしれませんが。
ファンのあり方としては、ドライな感じであるべきなのかなと思います。

推しを見つける。熱狂的な信者になる。
これってなんかメリットあるんですかね?そんなに楽しいことなのかな?

政治のことでも政党の好みがあって、意見が対立しあってますけど、熱狂的な信者って、怒りっぽくて、頑なすぎて議論にならないんです。過激派の行儀が悪いファン。でも、政党の母体にとっては信者は絶対票として必要だったりします。

今回は、若手の推し文化と、配信者に群がる新興宗教がすごく目に付きますので、「ファンのあり方」について考えてみました。

あなたは熱狂的な信者を見てなにか感じたことはありませんか?
僕はどんな情報配信者に対しても冷静な人畜無害、ドライなファン層です。

カテゴリ: 個人的主張

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