考えの浅い人には見えない、考えの深い人が見てる世界。長期的思考・統計思考の重要性
2021-04-15 761 1898▽人間心理を知るということは多数派の自然な思考パターンを知ること
▽長期的思考こそが重要であり、自分の頭で考えるということ
▽日本が衰退しているのは大企業が短期的思考を雇いたがるから
▽大衆をコントロールする側の考えてる世界「トムヤムクンヌードル」
▽大衆をコントロールする側の考えてる世界「ミスタードーナツ」
▽売り切れ続出のニュースにまんまと騙されないでください
▽なんでも疑問に思うことで操作されない人になれる
▽思考人間が見てる世界はシリーズ化します
▽長期的思考こそが重要であり、自分の頭で考えるということ
▽日本が衰退しているのは大企業が短期的思考を雇いたがるから
▽大衆をコントロールする側の考えてる世界「トムヤムクンヌードル」
▽大衆をコントロールする側の考えてる世界「ミスタードーナツ」
▽売り切れ続出のニュースにまんまと騙されないでください
▽なんでも疑問に思うことで操作されない人になれる
▽思考人間が見てる世界はシリーズ化します
人間心理を知るということは多数派の自然な思考パターンを知ること
知識人ぶった人が「本を読め」と言ってたりしますが、思考力があれば別に本なんか読まなくていいです。本でなくとも、優秀な原作の映画を見たり、普通に社会に出て人と関わりを持つ中で、自ずと人間心理を分析する材料は揃います。
例えば、優秀なキャバクラ嬢はおそらく本なんか読んでません。普段から接客をしながら人間心理のデータを蓄積させて分析するのが習慣になっているのです。自分で考えるクセがついてる人は本に頼らずとも自分で気付けます。もっと掘り下げたいという時には本が有効となりますが、「本を読まない人=賢くない」という固定概念は払拭していただきたい。むしろ、本を読む=賢いという憧れのイメージで、読むという行為自体に満足してる人も多いのでは?だとしたら、本を読む人のほうが…かもしれない。
人間心理を知るということは多数派の自然な思考パターンを知ること、すなわち傾向(方向性)を知ること。統計的思考とも言えます。
統計は「全ての人に当てはまるわけでない」というのが前提です。
人間は多種多様ですから全てに当てはまる思考パターンなんて絶対的に有り得ません。当たり前ですね。だからといって「人それぞれだから」と何でも結論づけてしまうのは短絡的。それでは何の解決もできない。
ばらつきがあるデータから多数派を抽出し、その性質を追求することで有効な仮説が導き出されます。分析・仮説・検証。分析と仮説は頭を使うので思考を楽しむにはもってこいです。
検証は研究機関とかでないと数千、何万ものデータが出揃わないので、個人の中では疎かになりがちですが、仮説に至った分析の精度が高ければ、検証せずともそれなりに確信があったりします。
科学、医学、経済の世界でも検証不足で、仮説ばかりが一人歩きして世を席巻しています。あれが身体に良い、身体に悪いとか、都市伝説なんかも仮説の類ですね。世の中仮説ばかりなので、仮説を軽んじてはいけません。理論を聞いて納得すれば、ありえる話なのですから。
検証して科学的根拠があるという情報も後に間違いだったというケースは少なくありません。検証機関も利益優先で確証バイアス満載の研究レポートを作成してしまうからです。エビデンスは作れるのです。上層機関なら。ということをお忘れなく
長期的思考こそが重要であり、自分の頭で考えるということ
勘の良い人、目の付け所が違うという人は考えが深くて、考えの浅い人には見えないものが見えています。浅い考えのことを「短期的思考」、深い考えのことを「長期的思考」と表現します。
短期思考は常識とか固定概念を反射的にパッと出す答えです。
長期思考は常識や固定概念を疑い、なぜそれが常識になったのか?どういう経緯で今の形が一般化したのかってことを歴史をさかのぼって考えたり、社会の流れと傾向を分析して先のことを予測したりする思考のことです。
「常識を疑え」ってね。インテリな人は当たり前のように常識を疑うし、人も疑います。なんでも簡単に信用したり鵜呑みにしません。「なぜ?」を大切にしましょうっていうのも、よく自己啓発の本なんかに書かれてたりするのかな?
長期思考ができる人は、継続的に常識や固定概念を時代に合わせて一新しているので、短期思考の精度が高くなります。なので討論の場でパッと瞬時に、時代に沿った上での深い考えの答弁ができるのです。
薄味の良さが分かる人は濃い味の良さも両方分かる。でも濃い味しか分からない味覚が鈍い人は薄味の良さは全く分かりません。それと同じで、長期思考が出来る人は短期思考も優れているが、短期思考しか出来ない人は長期思考が欠落しています。
長期思考こそが、重要な思考であり、自分の頭で考えるということです。
日本が衰退しているのは大企業が短期思考を雇いたがるから
企業にとって良いお客さんはどっちでしょう?
それは表面しか見えない短期思考オンリーのお客さんです。騙しやすいから。
大企業が新卒採用するのはどっちでしょう?
これは意外と短期思考オンリーの人材だったりします。それは洗脳しやすいからです。
統治では「優れた者より忠臣」という考えがあります。
能力あるものが多ければ反乱が起き、忠臣が多ければ国は栄える。
会社は国の縮図。会社に心をつくす人材を作り上げるには、大日本帝国の頃のように洗脳教育が必要ですよね。洗脳は何に対しても疑り深い、したたかな人材には効きません。だから企業は健康で元気で単純そうな短期思考の人を選びます。
年功序列・縦社会に対して、忠実な下僕を雇い、下剋上のない平穏な組織を作り上げることができます。遅刻はダメ!残業当たり前といった社畜連中は会社にとっては忠臣。ただそれだと、優秀な人材が輩出されにくいので技術やサービスの革新(イノベーション)が起きにくく、日本は衰退し続ける次第です。実力社会の海外の方は能力次第で高収入が得られるので、海外に技術流出することとなっています。
大衆をコントロールする側の考えてる世界「トムヤムクンヌードル」
表面しか見えない人が多数派。内側まで見える人は少数派です。パレートの法則を用いれば8対2の割合。賢い人は巧みに、表面しか見えない人を騙し、コントロールして自分の利益に繋げています。
「は?あなたの言ってること全然意味分からないんですけど」っていう人の為に、「思考人間」「商売をする側、大衆をコントロールする側」の考えてる世界を少し紹介してみようと思います。
2014年に日清食品がカップヌードルの新商品としてトムヤムクン味を登場させた時の話です。まず少量の出荷数で関東圏の一部にて販売します。当然、大企業の新商品で少ない数ですから売り切れます。
すると「売り切れ続出」という肩書きができます。あらゆるメディアでその情報が出回り、期待感を煽ります。「まだかまだ全国に出回らないのか」ってね。そして1年後の2015年に全国展開。飛ぶように売れて大衆操作大成功。今もなお、トクヤムクンヌードルは人気商品という強い思い込みで、一層美味しく感じてる人が多いことでしょう。
大衆をコントロールする側の考えてる世界「ミスタードーナツ」
ミスタードーナツもこれと同じようなマーケティング手法を使っています。
毎月のように新商品をリリースしてるんですけど、発売当日は早い段階で来店しても売り切れであることが多いんです。わざと最初は少ししか作らないんです。「各店、売り切れ続出!」で期待感を煽って、「絶対食べたい!今日は買えなかったけど、近々また来よう」ってなりますからね。
いいですか?味が美味しくて売り切れたのではありません。商品数が少ないから売り切れたのです。これが客を呼ぶ、商売する側のテクニック。マーケティングは言い換えると大衆操作。大衆操作っていうのは民を計算通りに動かすということ。
大企業の意のままに動かされて、騙されてるんです。
「各店、売り切れ続出!」ってニュース見たら、美味しいから売り切れたのだと、普通は思いますよね?
それを意図的に狙ってるってことは民を騙してるってことですよ。
このマーケティング手法は最近も見かけました。アサヒスーパードライの「生ジョッキ缶」
受注が殺到したため出荷を一時停止したと発表っていうニュース。ビジネスを知ってる人からすると、また始まったよメディアを使っての印象操作がって感じで、これは株価上がるぞとか考えたりしますね。
売り切れ続出のニュースにまんまと騙されないでください
売る側からすると、いきなり大量ロットで新商品を全国の店舗に並べるより、一回売り切れ続出の演出をして、「この商品は美味しいんだ」っていう洗脳をしてからの方が、自信を持って大量生産できるのです。新商品が長く定着すればレギュラー商品に昇格させられますから、しっかり洗脳を行わないと。行列のできるお店のカラクリと同じです。普通の味なのに、行列ができるから美味しく感じるっていう人間心理ね。
ということで、売り切れ続出のニュースにまんまと騙されないでください。
ちゃんと洗脳されてない状態で、味と原材料で商品価値を見極めてください。
なんでも疑問に思うことで操作されない人になれる
僕はこの事実を誰かから聞いたわけでなく、自分で気付けました。どうして気付けたのかというと、単純に僕は我が強いので、他人に洗脳されることはなくて、「売り切れ続出」っていうのを見ても「ふーん」くらいで、まあ、どんな味なんかなと、一回くらいは食べてやろうかなと思ってね。食べました。で、「ん?美味しいけど、別に普通やんこれ」ってなります。
大したことない商品なのに、なんでこんなに話題になるんだろう?っていう疑問が湧いて、理由を知りたくなります。商売する側の視点に立って分析します。で、「あっ!最初はわざと少ない出荷数にすれば売り切れの演出余裕やん」、「これは人気商品なんだっていう洗脳状態で食べたら実際よりも美味しく感じる」、「企業にとって都合がよすぎる」って感じで色々一本に繋がって、自ら気付くことができました。
短期的思考で表面しか見えない人っていうのは、「売り切れ続出」ってニュースをみると「美味しいから人気なんだ」で終わりですよね。で、「ねえ見た?昨日テレビでやってたあの話題の商品。一緒に食べにいこうよ」ってね。商売する側からすると楽勝って感じですね。
思考人間が見てる世界はシリーズ化します
では思考人間が見てる世界の別のケースも紹介します。
と言いたいところですが、長文になってしまったのでので、別記事で紹介していきます。
「思考人間が見てる世界」と題した長期思考の具体例。
西洋医学のインチキな部分とか食品の長期毒の話とか、
色々紹介したいことがあるのでシリーズ化していきたいと思います。
知識欲があれば、騙されません。